プロ野球選手にとってもっとも困るのは戦力外通告を受けてしまうことです。 戦力外になってしまうと球団から解雇されるということなので、お金が入らなくなってしまいます。 というのは、プロ野球の世界には退職金制度がないからです。 その代わり、入団時に契約金をもらえることができるので、解雇されたときのために契約金は使わないようにするというケースが珍しくありません。
戦力外通告を受けてから、新たなチームへの移籍や球団スタッフや解説者への転身がかなわないと困るのが税金の支払いです。 特に一軍に在籍していて解雇された場合、その年の年俸が数千万円ということもあります。 その分の税金が無職のときにくることになるので、納税のためのお金を用意するのが大変なのです。
戦力外通告には予告がなく、一軍である程度活躍していた選手であっても、年齢的な問題などで突然言い渡される場合があるので、自分で引退するタイミングを決められるレベルではない選手は、いつされてもいいように準備をしておく必要があります。